Inherent Vice のプロモーションビデオ

いよいよ発売のInherent Vice。書評もたくさん出ています。「今まででいちばん取っつきやすいピンチョン」という評価では一致しているみたい。ペンギン社では、なんと珍しいことにこの小説のプロモーションビデオを作成しています。しかも、そのナレーションをしているのは、誰あろう、トマス・ピンチョンさん本人!かもしれない!? 別にクレジットされているわけではないのでそうだという客観的な証拠はありません。私の直感。『シンプソンズ』でちらっと聞いたことがあるだけなのでまったく自信は持てませんが、印象としてはよく似た声です。このビデオは保存版だぁ! http://booksellers.penguin.com/nf/Book/BookDisplay/0,,9781594202247,00.html

|

ラシュディとピンチョン

サルマン・ラシュディがピンチョン『ヴァインランド』の好意的な書評を書いたことは知っていましたが、その当時、ラシュディがピンチョンに直接会っていたとは知りませんでした。詳しくは語られていませんが、「ピンチョンは、そうあってほしいと思う通りの人物だった」のだそうです。なるほどなるほど。

|

Inherent Vice 書評

もうすぐ発売のピンチョンの新作『固有の瑕疵』について、次々と書評が書かれているようです。Barnes&Noble のInherent Vice紹介ページに引用されている書評の中で、Kirkus Reviewのものは手厳しい。"Groovier than much of this erratic author's fiction, but a bummer compared with his best. " bummer=がっかり。でもBooklistのレビューは好意的。まあ、『ヴァインランド』的にノリノリであることは間違いない、ということですね。

|

Inherent Vice の初書評?

Inherent Vice の初めての書評(?)が読めます(http://www.publishersweekly.com/article/CA6668314.html?industryid=47159)。意外に好意的。動きは多いから確かに映画化には向いているかもしれないけど、ハリウッド的とはとても言えない気がします。映画にするならグリーナウェイか、コーエン兄弟がいいと思う。

It all starts with Pynchon’s least conspicuous intro ever: “She came along the alley and up the back steps the way she always used to”—she being Doc’s old flame Shasta, fearful for her lately conscience-afflicted tycoon boyfriend, Mickey. There follow plots, subplots and counterplots till you could plotz. Behind each damsel cowers another, even more distressed. Pulling Mr. Big’s strings is always a villain even bigger. More fertile still is Pynchon’s unmatched gift for finding new metaphors to embody old obsessions. Get ready for glancing excursions into maritime law, the nascent Internet, obscure surf music and Locard’s exchange principle (on loan from criminology), plus a side trip to the lost continent of Lemuria. But there’s a blissful, sportive magnanimity, too, a forgiveness vouchsafed to pimps, vets, cops, narcs and even developers that feels new, or newly heartfelt. Blessed with a sympathetic hero, suspenseful momentum and an endlessly suggestive setting, the novel’s bones need only a touch of the screenwriter’s dark chiropractic arts to render perhaps American literature’s most movie-mad genius, of all things, filmable.

|

Robert Goolrick, “Pieces of Pynchon” « Mark Athitakis’ American Fiction Notes

1978年、『ニュータイムズ』という雑誌に、「謎の作家ピンチョンを追って……」みたいな記事が載りました。その記事を書いた人がつい最近、小説家としてデビューして、そのついで(?)に、かの記念すべき記事をネットに転載する許可を出してくれたということらしくて、普通には入手しづらかった文章が以下のリンクで読めます。もちろん話の結末は「会えませんでした」で終わるのですが、このジャーナリストが当時のピンチョンの代理人(キャンディーダ・ドナディオ)と交わした会話とか、とても興味深いものがあります。作品を発表するペースもアップして、翻訳者の質問に気前よく答えてくれるピンチョンの姿が当たり前になった今日では、この記事は少し色あせた感もありますが、でもでもピンチョンを偏執的に追うその気合いは今読んでもすてきに見えます。

リンク: Robert Goolrick, “Pieces of Pynchon” « Mark Athitakis’ American Fiction Notes.

|

Sous les paves, la plage - 舗道の下は砂浜だ

「舗道(舗石)の下は砂浜(浜辺)だ」とは何とも60年代の空気を感じさせる言葉ではありませんか。ピンチョンがこの言葉を引用したくなる気持ちは分かります。今日から私の座右の銘。ついさっきまで知らなかった言葉なのだけど……


リンク: ああChanson Cri : Sous les paves, la plage - 舗道の下は砂浜だ - livedoor Blog(ブログ).

|

ワッツタワー

ピンチョンが「ワッツの心への旅」というレポートを書いたのはずいぶん昔のことになりました。私がかつてその文章を読んだときには、「ワッツタワー」のことを知らなかったのですが、今では簡単に大量の情報が手に入る。こちらのビデオは塔の製作風景のドキュメンタリー。いつか行ってみたい場所の一つです。

|

Thomas Pynchon - Inherent Vice | Artist Darshan Zenith

Inherent Viceのアドバンスコピーが書評者らに配られ始めたようです。発売が遅れることはなさそうですね。いつものようにアマゾンなら正式な出版日8月4日よりも早く予約者に送るだろうから、夏休みの読書リストに最適。

リンク: Thomas Pynchon - Inherent Vice | Artist Darshan Zenith.

|

How to Read a Thomas Pynchon Novel - wikiHow

リンク: How to Read a Thomas Pynchon Novel - wikiHow.

「ピンチョンの小説の読み方」なんてWikiページがあるんですね。内容は別にどうということはないですが、何から読むべきかという部分は興味深い。遠からず出るはずのピンチョン・コンプリートコレクション(がんばれ、新潮社!)を、どう読み進めるか、という点で参考になるかも。

『V.』、『ロット49』、『逆光』のどれかを最初に読みなさい。 そのあと、『重力の虹』を読むこと。 『逆光』は最近作で、数十年にわたるキャリアにおいて展開された多くのテーマを含むばかりでなく、かなり取っつきやすい。 『ロット49』は傑作とされることが多いが、ピンチョン自身はかなり批判的だ。しかし、読みやすく、短いので、初心者がピンチョンを試すのに向いている。 『V.』はデビュー作なので、最初にこれを読むというのは筋が通っている。 『メイソン&ディクソン』と『スロー・ラーナー』はよっぽどのファンでない限り、読むべからず。

私はこの意見に、半分同意、半分反対。

|

ハヤカワ・オンライン|早川書房のミステリ・SF・ノンフィクション:

ハヤカワ文庫でオーウェル『1984』の新版が出るようです。オーウェル生誕100年を記念して出版された『1984』のペンギン新版(2003)にピンチョンが序文を書いたのは記憶に新しい・・・と思っていたら、新版にピンチョンが添えた序文が入っているらしい。ピンチョンが時事ネタを少しでも語っている文章は珍しいので、これが日本語になることは意義深い。

リンク: ハヤカワ・オンライン|早川書房のミステリ・SF・ノンフィクション:.

|

«ピンチョン、72歳